福島市内の歩道で車を暴走させ5人を死傷させたとして、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)の罪に問われた同市北沢又の無職波汐(なみしお)国芳被告(97)の第2回公判が15日、福島地裁(三浦隆昭裁判長)であり、検察側は禁錮3年6カ月を求刑し、結審した。
起訴状などによると、波汐被告は昨年11月19日午後4時45分ごろ、福島市南矢野目の市道で車を運転中に歩道に乗り上げ、そのまま歩道上を進行。ブレーキと間違えてアクセルを踏んで少なくとも時速約60キロまで加速し、歩道にいた同市八島田の調理員川村ひとみさん(当時42)をはねて死亡させ、続いて信号待ちで停車中の車に衝突し、乗車していた女性4人に軽傷を負わせたとされる。
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検察側は論告で、「ハンドル、ブレーキを的確に操作するという最も基本的な運転操作を大きく誤った」と指摘し、「周囲からの助言で運動能力低下を認識していたにもかかわらず、自己の運転を過信して、助言を聞き入れず、運転を続けた」と主張した。一方、弁護側は情状酌量を求めた。
遺族の夫「妻の人生は一瞬で終わった」
この日は川村さんの夫が意見…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル