愛知県岡崎市の中根康浩市長(60)の政治団体事務所が2008年以降、違法建築の状態であることが朝日新聞の調べでわかった。必要な申請を行わず、事務所を建てられない区域内にあったことから、市は21年5月、中根氏に事務所を取り壊すなどして違法状態を解消するよう行政指導。中根氏側は先月22日になって事務所を撤去する意向を市に示したが、現在も解消されていない。
中根氏は旧民主党などで衆院議員を4期務め、20年の岡崎市長選で初当選した。朝日新聞の取材に中根氏は「一切対応しません」と回答。市秘書課を通じて質問状を渡して回答を求めたが、「お答え致しかねます」とした。
問題となっているのは、中根氏が代表を務める政治団体「中根康浩を育てる会」の事務所。1970年11月に都市計画法の「市街化調整区域」に指定された岡崎市滝町内の一角にある。政治資金収支報告書などによると、中根氏は08年から現在までこの場所に事務所を構えている。衆院議員時代は旧民主党県支部など所属政党の事務所も兼ねていた。
環境保全などのため開発を抑…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル