文・伊藤恵里奈 写真・相場郁朗
まるでバウムクーヘン? 高さ30メートル、長さ630メートル。しま模様が重なり、曲がりくねった地層に目を奪われる。この景観を作ったのは、太古より繰り返されてきた自然の営みだった。
東京から120キロメートルの洋上に浮かぶ伊豆大島(東京都大島町)。島中央にそびえる三原山は、太古から噴火を繰り返してきた。
島の周回道路沿いにある「地層大切断面」はまるで幾重にも焼いたバウムクーヘン。過去2万年で約100回噴火した歴史が地層に刻まれている。
溶岩や噴石による独特の景観から2010年、島は「日本ジオパーク」に選ばれた。自然遺産を観光や教育にいかしながら保全する取り組みだ。
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三原山の東部には「裏砂漠」…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル