【動画】建設が進む流水型の熊本・立野ダムの内部へ入った=吉本美奈子、長島一浩撮影
熊本市の中心部から、阿蘇方面に向かって車で1時間ほど。阿蘇からの水が削ったV字を描く渓谷に、すとーんと壁が立ち上がる。
白川の上流で建設が進む立野ダム(熊本県大津町、南阿蘇村)だ。本体工事の完了が、間近にせまる。
1月下旬、現場を訪れると、ワイヤにつり下げられたバケツのような機具が、壁の上をゆっくりと動いていた。ダムが大きいため、遠くからは豆粒のように小さく見えるが、ミキサー車およそ1台分、5立方メートルの生コンクリートが中に入っている。
クレーンなどの重機もワイヤにつり下げられ、運ばれていく。それを降ろす、ゆるく弧を描いたダム堤の上では、ヘルメット姿の作業員がせわしなく動いていた。
完成すれば高さ約90メートルになる堤は2月までに、残り10メートルを切るところまできた。コンクリート重量ベースでは2月末までに約98%まで進んだ。4月には本体ができあがる予定だ。
完成後の堤高とほぼ同じ高さにあるという足場から見下ろすと、川床になるはずの地面にある重機や車は、まるでミニチュアのよう。
最大級の「流水型ダム」、ポイントは三つの大きな穴
はるか下の壁面には、三つの…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル