茨城県境町の住宅で会社員の小林光則さん(48)とパート従業員の妻美和さん(50)が殺害され、子ども2人が重軽傷を負った事件は、30日で発生から1週間が経つ。しかし、多くの謎が残っている。
最も不可解なのは、犯人はなぜ一家を狙ったのかという点だ。捜査関係者によると、室内に物色された形跡はなく、2階に寝ていた夫婦の上半身には深い傷が複数あった。犯人は侵入後、2階に直行したともみられている。このため県警は、犯人が強い殺意で夫婦を狙ったとの見方を強めている。
だがこれまで、夫婦が恨まれるようなトラブルは確認されていない。就寝中に重傷を負った長男(13)は「襲ってきたのは知らない男のようだった」とも話しており、家の間取りを知っていたかのような犯人の行動とは食い違う。一家は十数年前、美和さんの実家である事件現場の住宅に越してきた。家族仲も良かった。
捜査幹部は「事件の解明には子どもたちの証言が鍵」と話すが、精神的なショックが大きく、慎重に事情を聞きとる方針という。
侵入ルートや逃走手段もわかっていない。
雑木林に囲まれた小林さん宅へ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル