3月末、山口市の山口県護国神社を訪ねた。神社のホームページによると、約5万2千柱の戦没者がまつられ、約9割が満州事変以降に亡くなった軍人・軍属ら。戦後は殉職自衛官45柱を合祀(ごうし)した、とある。国家のために死んだ人をまつる施設だ。
「今春、山口県護国神社で催される慰霊大祭には公務として参拝しないことを強く要請する」。4月2日、日本基督教団宇部緑橋教会(同県宇部市)牧師の小畑太作(55)は、教会や市民団体などの連名で、山口県知事の村岡嗣政(50)あてに要望書を提出。参拝は政教分離違反などにあたると訴えた。
小畑らは、昨年4月の春の慰霊大祭への知事の公務参拝についても、参拝にかかった公費を県会計に返還することを求める住民監査請求を行ったが、3月28日付で却下された。
■自衛官の夫を無断で合祀され…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル