熊本市内の児童育成クラブで働く市教育委員会の嘱託職員の2020年3月分の残業代が、今年3月まで支払われていなかったことが分かった。残業は代休をとることで相殺するのを原則としていたが、コロナ禍で人手不足となり代休がとれなくなっていた。市教委は対象となる40人に謝罪したうえ、総額844万3730円を支給した。
放課後児童育成課によると、新型コロナウイルス感染症の急拡大で20年3月、小学校が休校となり、代わりに児童育成クラブで午前中から子どもたちを受け入れることになった。この臨時対応を3月2~24日に続けた結果、嘱託職員に残業が発生した。
嘱託は残業はしないのが前提で、1日の勤務が長くなった場合は別の日の勤務を短くしたり休んだりすることで振り替える。ところが、感染者の濃厚接触者として自宅待機になる嘱託が相次いだことや、医療従事者などエッセンシャルワーカーの子どもの面倒を見る取り組みに応援に入ったことで、休むに休めない状況が続いたという。
その後、市教委は、休みの振…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル