今年1月に東京都狛江市で当時90歳の女性が死亡した強盗致死事件で、実行役として逮捕・起訴された男3人らが、事件翌日に東京都足立区内の別の住宅に強盗に入ろうとしていた疑いが強まり、警視庁は強盗予備や窃盗未遂などの疑いで3人を10日に再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。
3人は永田陸人(21)=金沢市=▽加藤臣吾(24)=住居不定=▽少年(19)=同=の各被告。別の窃盗事件で愛知県警に逮捕されていた高瀬基嗣(きづく)被告(32)についても、共謀した疑いで新たに逮捕する方針。
捜査関係者によると、4人は共謀して1月20日午後、強盗目的で足立区花畑1丁目の2階建て住宅に窓ガラスを割って侵入したなどの疑いがある。この家には前日に警察官をかたって資産状況を尋ねる「アポ電」があり、住人が避難していたため容疑者と鉢合わせなかった。
4人のうち永田被告は現場近くに止めていたレンタカー周辺で待機し、警戒中の警察官から職務質問を受けた。ほかの3人は実行役として家に侵入していたが永田被告の様子を察して何も取らずに逃走したとみられる。
このレンタカーは、前日に狛江市で発生した強盗致死事件で使われた車両と一致。警視庁が車内から押収した携帯電話を解析したところ、狛江市の事件の住所だけでなく今回対象となった足立区の住宅の住所も記載されていた。また、事前にバールなどを準備していたことも裏付けられたといい、同庁は強盗目的でこの住宅を狙ったと判断したという。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル