佐藤道隆
特殊詐欺の被害を防いだとして、コンビニ「ローソン王寺畠田四丁目店」(奈良県王寺町畠田4丁目)のパート従業員、小野靖代さん(52)に10日、奈良県警西和署が感謝状を贈った。
小野さんは4月19日の正午ごろ、来店した84歳の男性から「グーグルプレイカードはどれですか」と尋ねられた。男性は自宅でパソコンを使っていたところ、「インターネットが使えなくなりました」との表示が出たため、画面の電話番号にかけると、女性らしき声で5万円分のグーグルプレイカードを求められたという。
不審に思った小野さんは男性の同意を取った上で警察に通報し、被害を防いだ。「電子マネーを購入するお客さんに『詐欺ではないか』と確認すると、怒られてしまうこともある」と小野さん。「実際に購入するのを止めることができて良かった」と話した。
県内の昨年の特殊詐欺被害額は4億円を超え、西和署管内でも今年、5件の特殊詐欺がすでに発生している。西和署の山村和久署長は「警察だけでは特殊詐欺を防げない。皆さんの協力のおかげで防ぐことができます」と話した。(佐藤道隆)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル