国が対策を強化する方針の有機フッ素化合物(PFAS)について、東京・多摩地域の住民の血中濃度を独自に調べている市民団体は14日、3度目となる中間報告を公表した。すでに公表した国分寺や立川の住民のほか、国立や府中など多摩各地の住民からも高い濃度が確認された、としている。
市民団体は「多摩地域の有機フッ素化合物汚染を明らかにする会」。これまでの中間報告で公表した273人に、新たに278人の結果を加え、計551人分の調査結果を公開した。
調査を実施している京都大大学院の原田浩二准教授(環境衛生学)によると、PFASの中でも代表的な物質であるPFOSが血液1ミリリットルに含まれる量で、調査に応じた国分寺、立川の各市民の平均が15ナノグラム前後と特に高い傾向を示した。国立や府中、西東京、調布、あきる野の住民でも平均が約10~11ナノグラムだったという。
2021年に環境省が行った…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル