滋賀県甲賀(こうか)市の甲賀広域行政組合消防本部が2021年、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けなかった30代の職員について、ほかの職員から隔離された場所で仕事をさせ、文書に「ワクチン接種拒否者」と記して約200人の全職員に回覧していたことが明らかになった。
「それは、ひどい」
記者の旧知の現役消防職員たちは、今回の件を知って口をそろえた。未接種の職員を隔離するような対応は聞いたことがないという。
記者は2010年までの8年間、東京消防庁で勤務した。だから、消防の職場がどのような雰囲気かは知っている。一言で言えば階級社会だ。職員どうしの連帯感が強く、閉鎖的な一面もあると感じていた。
「上意下達」の社会 重い消防トップの文書
「上意下達」は必要なことで…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル