強盗殺人罪で死刑が確定した袴田巌さん(87)の再審開始などを受け、日本弁護士連合会が6日、再審制度の法整備を求める集会を国会内で開いた。
現行の刑事訴訟法には、再審における証拠開示や裁判官の権限などの詳細が定められておらず、冤罪(えんざい)救済を困難にしているとの指摘がある。
この日の集会には、自民党や立憲民主党、日本維新の会など、各党の議員約30人が集まった。
登壇した巌さんの姉・秀子さん(90)は、48年近く拘束された巌さんについて「やっと社会に戻ってきたが、まともな話はできない」と現状を報告。「法改正を、弟の48年を、よろしくお願いします」と訴えた。
国民民主党の玉木雄一郎代表は「間違いを前提に制度をつくるのが立法府の責任だ。スピード感を持って超党派で取り組んでいきたい」。自民党の鈴木貴子衆院議員は「活動のための活動であってはならない。(法改正という)実を取りに行きたい」と話した。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル