江戸時代から明治にかけて熊本県内では大地震の多発期が6回あった――。こんな年表が、熊本大学永青文庫研究センターの稲葉継陽(つぐはる)センター長ら熊本の研究者によってまとめられた。熊大が今春出した「細川家文書 災害史料編」(吉川弘文館)にも収録された。
年表は「肥後熊本震災史年表」。個々の地震はこれまでも知られていたが、「発生に一定の規則性がある」と分析しているのが特徴だ。年表では後述の別表のように、熊本県内で地震が多発した時期を六つに分けている。地震は1度では済まず、数年間隔で3度ほど繰り返し、そのセットが数十年ごとに襲ってくる、と捉えている。
①の期間内の1625(寛永…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル