8月の記録的大雨で被害に遭った佐賀県大町町福母で8日、力自慢のプロレスラー6人がボランティア活動を行った。被災した民家や店舗を訪れ、水に漬かった家財道具や建材の片付けを軽々とこなし、住民から驚きと感謝の声が聞かれた。
活動したのは、11月に佐賀市で試合をするレスラーとプロレス団体関係者の計14人。浸水被害を受けた3軒を回り、冷蔵庫やタンスを移動したり、畳や床板を外に運んだりした。
家屋が1メートル以上水に漬かった下潟地区の農業男性(64)は「畳1枚を1人で運んで、あっという間に片付いた。すごい腕力だ」と目を丸くした。
プロレスラーの田中将斗選手(46)は「レスラーなので力仕事は得意分野。試合をさせてもらう佐賀で少しでも力になれれば」と話した。田中選手たちは冠水で一時孤立状態になった近くの順天堂病院も訪問し、高齢患者らと交流した。
田中選手たちが出場する大雨災害復興支援といじめ撲滅を兼ねたチャリティープロレスは11月2日、佐賀市大和町の市立大和勤労者体育センターで開催される。小学生以下は無料。会場入り口で選手たちが募金活動を行う。NEXT INNOVATION=0952(53)6676。(河野潤一郎)
西日本新聞社
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