滋賀県立八幡工業高校(近江八幡市)で、定期試験中にトイレに行くために退室した生徒に対し、試験の得点を1割減点していたことが10日、分かった。10年以上前から慣例的に行われていた。外部からの指摘を受け、8日に始まった中間考査から取りやめた。11日の全校集会で生徒に謝罪し、13日に保護者会を開いて経緯などを説明する。
同校によると、減点措置は試験中に途中退席する生徒が多かったため設けたという。教員が試験前に「途中で退出してトイレに行く場合は減点になることもある」と口頭で伝え、トイレに行った生徒には減点措置をしていた。今年度は1学期に1人、昨年度には延べ9人が1割減点された。
中辻仁史校長は「生徒に精神的なプレッシャーを与えたこと、まじめにテストを受けている生徒にトイレを我慢をさせていたことは申し訳ない」と話している。
滋賀県教育委員会高校教育課は「人権的な感覚として不適切だった。県内各校に対し、人権やプライバシーへの配慮を徹底するよう呼びかける」としている。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース