皇后陛下のお名前が付けられたシンガポール生まれの洋ラン「マサコ・コウタイシ・ヒデンカ」が、国内で初めて兵庫県加西市の県立フラワーセンターで公開されている。花が終わる見込みの今月下旬まで展示される予定で、22日の「即位礼正殿の儀」に彩りを添えそう。
この洋ランは、シンガポール植物園が育成したオリジナル品種。現天皇皇后両陛下のご成婚を記念して1993年に命名された。雅子さまが3つの新品種の中から1つを選ばれたという。
フラワーセンターは同園と姉妹提携しており、来年に縁組40周年を迎える。そのプレイベントとして今年9月、双方が持つ特徴的な植物を交換した際、同園からの贈り物の中にこの洋ランが含まれていた。皇室に献上されたほか、同園内の国立ラン園で展示されているが、これまでシンガポール国外での公開例はなかった。
フラワーセンターではさっそく、大温室のエントランスに展示。草丈約50センチで、白い優美な花を約20輪つけ、みやびやかな雰囲気を漂わせている。同時に譲り受けた他の洋ラン9点も、大温室内で展示している。
「貴重な品種をいただいたので、きちんと育てて増やしたい。毎年9~10月に花が咲いている姿を見せることができれば」と花づくり事業課の広瀬健司課長。フラワーセンター(0790・47・1182)の入園料は大人500円、70歳以上250円。高校生以下無料。
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