「世界中からこんなに多くの人が平和を願って集まったことに感動した」。愛知県の遺族代表として、初めて平和記念式典に出席した同県大口町の木下博之さん(83)は涙ぐんだ。木下さんは自身も被爆者。これまで被爆体験をほとんど語ることはなかったが、9月に中学生を前に証言する。
原爆投下時、34歳だった父覚郎(かくろう)さんは広島県庁内で即死。木下さんは当時5歳。広島市の大手町の自宅で、母や兄、妹とともに被爆した。木下さんらは母の実家がある三次市に避難した。
しばらくすると4人とも髪が…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル