じいちゃんがハマナスの咲く海岸で草刈りをしていた。一人きりで。かわいそうだと思った。だから、友だちや先生に思い切って持ちかけてみた。
海岸に咲く花を守ってきた地元住民
日本海に浮かぶ佐渡島や粟島を望む海岸に、約2キロにわたりハマナスの群生地が点在する。以前から地元の住民には知られていて、そばに国道345号が通ったのをきっかけに観光客も訪れるようになった。
ここ、新潟県胎内市の桃崎浜地区に、展望台や車約20台分の駐車場を備えた「はまなすの丘」が整備されたのは35年前の1988年5月。住民たちは7月に「はまなすの会」を立ち上げ、ハマナスと周辺環境を保護する活動を始めた。
1日おきのゴミ拾いに加え、年に4回ほど20人前後で雑草を刈り込んだ。いつしかハマヒルガオやセナミスミレ、ハマダイコンもかれんな花を咲かせるようになった。
高齢化で解散した「はまなすの会」
そんな地区に人口減少の波が…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル