福冨旅史
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の入居者から現金を盗んだとして、警視庁は17日、このサ高住の元施設長の男(27)=東京都東村山市青葉町2丁目=を窃盗容疑で逮捕し、発表した。「現金を引き出したことは間違いありません」と容疑を認めているという。
捜査2課によると、男は不正に入手した入居者の高齢女性のキャッシュカードを使い、2021年8月下旬~22年3月上旬に計7回、口座から現金計300万円を引き出した疑いがある。
女性は22年3月に死亡。同課は、男が女性の生前や死後、逮捕容疑も含めて計約17回、合計約800万円を不正に引き出したとみている。遺族側が不審に思い、警視庁に相談して発覚。男は22年9月、施設の運営会社を懲戒解雇されていた。
同課によると、施設では入居時にキャッシュカードを預かり、入居者の承諾があれば施設側が生活費などを自由に引き出せるシステムだったという。同課は、盗まれた現金は男が私的に使ったとみている。(福冨旅史)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル