佐賀県は30日、唐津市の養豚農家で、家畜伝染病の豚熱(CSF)に感染した疑いがある豚の報告があったと発表した。国の検査機関での確定検査で同日、豚熱と判定され、この農家で飼育されている約450頭の豚の殺処分を始めた。県によると、県内では1971年に佐賀市と白石町で計94頭が感染して以来、52年ぶりの発生になるという。
県によると、29日午前、唐津市東山の養豚農家から県北部家畜保健衛生所に、「離乳豚12頭のうち6頭が死亡し、生きている6頭も食欲不振」と通報があった。県が同日中に2種類の遺伝子検査をしたところ、1回目が13検体中12検体、2回目は13検体中11検体で陽性だったという。
県は30日朝、国の検査機関に検体を送り、同日夜までに確定検査の結果が判明した。すぐに殺処分に取りかかり、殺処分された豚は豚舎に隣接する農場主の土地に埋却する。県内の30戸すべての養豚農家と飼養施設3カ所に消毒用の消石灰を配るほか、県内5カ所に消毒ポイントを設置して周辺への拡散を警戒する。
さらに、移動制限区域(半径3キロ以内)と搬出制限区域(同10キロ以内)を設け、豚の移動や持ち出しを規制。移動制限区域には発生農場以外に7農場、搬出制限区域には5農場があるという。
県は豚熱対策本部を設置。本…
※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル