佐賀県は31日、同県唐津市の養豚場の豚が家畜伝染病の豚熱(CSF)に感染したとして、この養豚場で飼育されている約1万頭の殺処分を決めた。30日夜には別の養豚場でも約500頭の殺処分が始まっていた。全国で飼育される豚の3割を占める九州での確認は31年ぶりで、各県は危機感を強めている。
同県では29日、唐津市東山の養豚農家から「子豚12頭のうち6頭が死んだ」と通報があった。30日に国の研究機関に検体を送って感染を確認。同日夜に約500頭の殺処分に取りかかった。
一方、30日には、この養豚場から800メートルほど離れた別の養豚場で、4日間に子豚が約200頭死んでいたことが判明。31日夜、検査で陽性が確認された。同養豚場は県内で2番目に規模の大きい、約1万頭を飼育している。このため、県は大規模な防疫措置が続くことから、陸上自衛隊に災害派遣を要請した。
国内で豚熱は2018年に岐…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル