死者36人、負傷者32人。2019年7月18日、京都アニメーションの第1スタジオが放火され、人気アニメ作品の監督や若手アニメーターらが命を落としました。
殺人事件として戦後最悪とみられる犠牲者となった事件の初公判が5日午前、京都地裁で始まった。事件から4年。殺人や現住建造物等放火などの罪で起訴された青葉真司被告(45)は、どんな表情で、何を語るのか。そして検察側、弁護側双方の主張とは。
143日間に及ぶ裁判の初日を詳報します。
11:35
■弁護側「起こすしかない事件だった」
午前11時35分ごろから弁護側が冒頭陳述を始めた。
弁護側は「青葉被告にとって起こすしかない事件だった。人生をもてあそぶ人物への対抗手段であり、反撃だった」などと述べた。その上で、心神喪失で無罪だと主張し、無罪でなくても、著しい心神耗弱で減刑すべきだと訴えた。
10:50
■検察側「筋違いの恨みによる復讐」
午前10時50分ごろから検察側が冒頭陳述を行った。
検察側は青葉被告の起訴内容について、「筋違いの恨みによる復讐(ふくしゅう)だ」と批判した。
検察側の席の後ろには、パイプいすが25脚置かれており、傍聴席の一部と合わせて事件の被害者の関係者が着席しているとみられる。
10:34
■初公判始まる 被告は起訴内容認める
裁判員裁判が5日午前10時34分、京都地裁で始まった。
起訴状の朗読後、裁判官から認否を問われた青葉真司被告は「私がしたことに間違いありません。事件当時はこうするしかないと思っていた。こんなにたくさんの人が亡くなると思っていなかった」と述べ、起訴内容を認めた。
弁護側は、責任能力の有無について争うとし、「精神の障害により、良いことと悪いことを区別する能力が欠けていた」として心神喪失で無罪だと主張。無罪でなくても、著しい心神耗弱で減刑すべきだと訴えた。
10:33
■被告が入廷、顔にやけどの跡
青葉真司被告(45)は午前…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル