豚コレラからの“復活”…。一歩ずつ前へ進み始めています。今年2月に豚コレラの感染が確認され、豚全頭を殺処分した岐阜県瑞浪市の養豚場が経営を再開し、生産するブランド豚の販売をきょうからスタートさせました。
(リポート)
「こちらが瑞浪ボーノポークです。非常に柔らかくてまろやかな油が、口の中に広がってきます」
霜降りの割合が多く、柔らかくてしっとりとした味わいが特徴の岐阜県のブランド豚「瑞浪ボーノポーク」。豚コレラの影響で出荷できない状況が続いていましたが、16日、瑞浪市の農産物直売所で実に8か月ぶりに販売が再開されました。
買い物に来た女性:
「もう再開されたことがすごくうれしいです。地元ですしね」
(リポート・今年2月)
「豚コレラの感染が確認された養豚場です。現在もブルーシートが敷かれ、県職員や自衛隊員による殺処分が続いています」
「瑞浪ボーノポーク」を生産する市内の養豚場では、今年2月に豚コレラの感染が確認され、およそ5800頭の殺処分を余儀なくされました。
全ての豚を失った養豚場…。
しかし今年6月に、岐阜県海津市にある繁殖農場から豚を持ち込み飼育を再開させると、10月10日に初出荷を果たし、今週からは週に80頭を安定的に出荷できるまで回復しました。豚コレラの感染が確認された養豚場で出荷が再開されるのは岐阜県内で初めてです。地元の人も心待ちにしていた様子で…。
試食する男性:
「最高だわ!」
買い物に来た女性:
「本当に味が違いますもん、おいしいです。なくなっちゃうかと心配したんですよ。今日は我が家はごちそうです(笑)」
念願の販売再開に、ボーノポークの販売を管理する協議会の会長は…?
ボーノポーク銘柄推進協議会 早瀬会長:
「豚コレラという伝染病というのは、目に見えないものとの戦いであって、消費者のみなさんの『まだか、まだか』という期待があってこそ、できたのかな。ホッとした、嬉しいというのが実情です」
少しずつ前へ進み始めた養豚農家。東海3県いずれも10月中に飼育する全ての豚へのワクチン接種が始まる見通しで、感染の防止そして養豚農家の経営再建が進むことに期待がかかっています。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース