倉富竜太
敬老の日の18日、大分市廻栖野の「おおいた動物愛護センター」で、長寿の犬猫の表彰式があった。表彰された中で最高齢の猫キキ君(オス、24歳)は特別賞に選ばれ、飼い主の阿部美穂子さん(67)=大分市=は「これからも長生きしてほしい」と笑顔をみせた。
26日までの動物愛護週間に合わせたイベント「親子ふれあい動物フェスタ」の一環。表彰対象は、大型犬が15歳以上、中・小型犬が17歳以上、猫が20歳以上で、県獣医師会所属の獣医師の推薦を受けて選ぶ。この日は、犬51匹、猫11匹が表彰され、過去の表彰後も長生きを続けるキキ君を含めた猫4匹、犬12匹に特別賞が贈られた。
キキ君は、生後間もなく知人宅前に捨てられていたのを阿部さんが引き取った。栄養不足で、やせ細っていたのを息子のようにミルクをあげて育てあげた。以前は阿部さんが帰宅すると、肩に飛び乗ってくれていた。高齢になった今は週1回、動物病院で点滴を受けているが、阿部さんが「もう寝るよ」と語りかけると、自分で寝床に向かうという。県獣医師会によると、猫の24歳は人でいえば110歳前後にあたる。
阿部さんは「この子に癒やしをもらっています。長生きの秘訣(ひけつ)は分かりませんが、我が子のように会話し、かわいがることでしょうか」と語った。この日、表彰状を手渡した県獣医師会の立川文雄会長は「表彰する犬猫は年々、増えている。家族の一員としてかわいがる飼い主が増えているからでしょうか」と話した。(倉富竜太)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル