福岡市の私立高2年の女子生徒(当時16)が今年5月に遺書を残して自殺した問題で、学校は22日、自殺の経緯などの調査結果の報告書を福岡県に提出した。報告書は児童・生徒の自殺が判明した場合にすみやかに提出するよう国が求めているが、提出まで約4カ月もかかり、県もほとんど督促していなかった。
学校によると、生徒は5月中旬に「(他の生徒から)無視されてつらかった」などと書いた遺書を残して亡くなった。
学校は教員への聞き取りなどでいじめが疑われる事実はなかったと結論づけたが、いじめの有無にかかわらず自殺があった場合に求められる報告書を提出していなかった。学校側は「失念していた」と説明しているという。
県私学振興課の担当者は自殺直後に警察からの情報提供で事態を把握。学校からの連絡はなく、約1カ月後の6月20日に問い合わせたところ、学校は自殺の発生を認めたという。その際に報告書の提出を求めたが、女子生徒の自殺について一部報道が出た9月14日まで督促せず、同課内で自殺があったことの情報共有もしなかったという。
母親が会見「考えられないずさんさ」
担当者は「(報告書について…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル