東京都の新島沖で26日午後、船で火災が発生して沈没し、近くを航行していた客船が駆けつけ、男性1人を海から引き上げた。救助した乗客が当時を振り返った。
「何かおかしくないか」。午後2時過ぎ、客船内で声が上がった。
式根島で客船に乗り、新島に向かっていた建設業の大沼祐樹さん(42)=東京都新島村=が窓の外を見ると、海上で黒煙が立ち上るのが見えた。船が燃えているのだとすぐにわかった。
客船はかじを切り、燃えている船の方に向かった。近くに着くと、海上に男性が浮かんでいた。意識はもうろうとしているように見えた。客船の乗員2人が海に飛び込んで救助しようとするが、男性は今にも沈みそうで、投げ入れられた浮輪もつかめない。
そのまま5分ほどが経った。
「これはやばい。一刻を争う…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル