知人女性に性的暴行をしようとしてけがをさせたとして、宮崎地検は27日、宮崎市議の「スーパークレイジー君」こと西本誠容疑者(37)を不同意性交等致傷の罪で起訴し、発表した。地検は認否を明らかにしていない。
起訴状などによると、西本容疑者は3日未明、宮崎市内で、知人の30代女性の腕を引っぱるなどしてホテル内に無理やり連れ込み、ベッドに押し倒して馬乗りになるなどの暴行をし、女性が同意しない意思を示すことが困難な状態で性交しようとしたとされる。女性は一連の暴行と逃げる際に転倒したことで、右腕や左手に約3週間のけがを負った。
西本容疑者の弁護人は記者会見し、「本人は深く反省している」と事実関係をおおむね認めつつ、「無理やり性交するつもりはなかった」と主張。女性の被害者感情に配慮して起訴内容の認否については留保し、公判では、同罪ではなく不同意わいせつ罪に該当すると主張する方針を示した。
今年7月に施行された改正刑法で、不同意性交等罪は「暴行・脅迫」などで被害者が同意しない性交などが対象。同致傷罪は性交が未遂でも、被害者が逃げる際などにけがをすれば罪に問われる。
市議会は西本容疑者の逮捕後の11日、議員辞職勧告決議案を可決している。起訴を受け、宮崎市議会の前本尚登議長は「改めて遺憾に思っております」とのコメントを出した。(平塚学)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル