世界遺産・仁和寺(京都市右京区)で、国宝の金堂が雲海に浮かぶようにライトアップされた。インバウンド(訪日外国人客)の回復に向けた取り組みの一環。観光庁の支援事業に選ばれ、微細な水を噴霧して雲海を表現する装置を約2800万円かけて新たに設置した。
仁和寺は888年創建で、真言宗御室派の総本山。江戸時代まで皇族が門跡を務め、金堂は御所の紫宸殿(ししんでん)を17世紀前半に移築したものだ。同寺の大林実温執行長は「紅葉と共に、普段は目にすることのできない異空間の境内を楽しんでいただきたい」と話した。
「雲海ライトアップ」は12月3日までの金~月曜と祝日に開催。大人2800円、高校生以下無料。金堂裏堂にあり、通常非公開の五大明王の壁画も見ることができる。(西田健作)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル