円山動物園(札幌市)は21日、全国初の「準間接飼育」で生まれたアジアゾウの名前を発表した。五つの候補から選ぶ投票の結果、ミャンマー語で「輝き」を意味する「タオ」と名付けられた。
タオはミャンマーから2018年に寄贈された「パール」の子で、8月19日に誕生した。性別はメスで、出産時の体重は90キロだったが、233キロ(21日現在)まで成長したという。
園は生育状況から問題ないと判断し、9月15日から一般公開を開始。それに伴い来園者による投票が1カ月間あった。一般公開後は来園者が増加。ゾウ舎が混雑することから入場制限を行っていた。
有効投票は4万7663票で、「タオ」には1万4616票が集まった。他にも、「ラパー(ミャンマー語でかわいい)」には1万2199票、「チャウ(ミャンマー語で翡翠〈ひすい〉を意味する言葉の一部)」は1万378票が集まった。
飼育員らがゾウと同じエリアに入らないことで、ゾウへのストレスを軽減し、飼育員らの安全を確保する「準間接飼育」では、アジアゾウの出産は初めての事例だった。(古畑航希)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル