非日常を楽しむ「リトリート」の聖地を目指す群馬県が、観光戦略の練り直しを迫られている。2年間で約2千万円をかけて練った自慢の温泉地を拠点にした「3泊4日」の滞在型プランを販売したところ、3カ月以上たっても利用者がゼロだったからだ。首都圏に近く、1泊2日の手軽な旅先として定着している群馬に、長期滞在型の旅は根付くのか。
リトリートとは、日常を離れてゆっくり心身を癒やす旅のスタイル。
群馬県では昨年から、観光消費額を伸ばすための未来への投資と位置づけて「リトリートぐんま」に取り組み始めた。
予算編成時には、山本一太知事が「群馬県の大きな勝ち筋のひとつは観光。高付加価値のサービス体験を、滞在期間が長い3泊4日の旅に組み合わせた、群馬ならではの旅行スタイルを目指す」と強調。今年4月、新たに「リトリート推進室」を設けた。
自由度低く、選べる日程が少なく…
県は宿泊事業者や市町村など…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル