1966年に静岡県で一家4人を殺害したとして、強盗殺人罪などで死刑が確定した袴田巌さん(87)の裁判をやり直す再審の初公判が27日に開かれるのを前に、静岡地裁は24日、袴田さんの出廷免除を決めた。弁護団が明らかにした。
初公判での罪状認否は、補佐人として出廷する姉の秀子さん(90)が代わりに行い、無罪を主張するという。
袴田さんは長期の拘禁生活で精神を病んでおり、弁護団は公判には対応できないとして出廷免除を要請し、医師の診断書も提出していた。地裁の国井恒志裁判長らは9月に袴田さんと直接面会もした上で、免除を決めた。
刑事訴訟法は「回復の見込みがない心神喪失者」の場合、再審に本人が出廷しなくても審理ができると定めている。(本間久志)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル