保育現場で、子どもの性被害をどう防ぐのか。各地で保育士による問題行動が明るみに出る中、「採用段階で見抜くのは難しい」として、職員の資質のみに頼らない独自の取り組みを進める東京都内の保育園がある。今月中旬、その園を訪ねた。
東京都板橋区の認可保育園「わかたけかなえ保育園」。0歳児クラスを受け持つ保育士が「おむつを替えようね」と、室内で遊んでいた子どもに声をかけて抱き上げた。向かったのは、保育室の一角に設けられたおむつ替えスペースだ。
あえて「見せる」理由は?
壁やドアなどは設置されておらず、室内にいる他の保育士や子どもたちからも様子が見える。このスペース以外でも、マットを敷いておむつ替えをすることもあるという。
「保育中の事故や性被害を防…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル