2025年開催の大阪・関西万博をめぐり、西村康稔経済産業相は2日の記者会見で、遅れが指摘されている準備について「遅れているわけでもないし、早いわけでもないという評価、こんなもんですよという評価をいただいている」と述べ、見通しに自信をみせた。
西村氏はこの日、会場建設費について、当初の1・9倍となる2350億円への増額案を受け入れると表明。見通しの甘さを問われた際、「少し(海外)パビリオンの遅れなども指摘されているが、BIE(博覧会国際事務局)の(ケルケンツェス)事務局長の発言の通り、遅れているわけでもないし、早いわけでもないという評価、こんなもんですよという評価をいただいている」と発言。そのうえで、「『行ってよかった』『やってよかった』と言ってもらえる万博にすることが私たちの責任だ」と話した。
BIEは1928年に発足した国際機関で、BIEの承認のもとで万博は開催される。ケルケンツェス氏は9月の来日時に西村氏らと会談した際、「万博は何もことが起こらない『沈黙の期間』がしばらく続く」と激励していた。
このほか、西村氏は会見で、会場建設費の増額について「やむを得ない」と繰り返し強調したうえで、「これまで以上に管理をしっかりやっていくとことで、国民にも理解をいただけるよう取り組んでいきたい。何より、すばらしい万博にするということが一番だ」と訴えた。(相原亮)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル