海上自衛隊の女性自衛官がセクハラを受け、その後に意に反して加害男性と面会させられた問題で、防衛省は8日、セクハラをした男性隊員(50代)を停職10カ月、面会させた上司の男性1等海佐(50代)を停職3カ月の懲戒処分にし、発表した。面会に同席していた別の上司の男性防衛事務官(60)も停職5日の懲戒処分にした。
防衛省や女性への取材によると、昨年12月、先輩の男性自衛官から胸や足を触られるなどの被害を訴えていた女性自衛官が、所属部署のナンバー2である1等海佐から職場の面談室に呼ばれ、加害男性と面会するよう求められた。女性は「しゃべりたくない」と泣いて拒んだが面会で謝罪を直接聞かされた。ショックで出勤できなくなり、今年3月末に退職した。
自衛隊では昨年、陸自で性加害問題が発覚し、全部署を対象に実態を調査する特別防衛監察を実施するなど、政府を挙げ対策に取り組んでいた。今回の問題はそのさなかに起きていた。(成沢解語)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル