プロ野球・中日ファンらの「聖地」とも呼ばれたラーメン店が22日に閉店する。ナゴヤ球場(名古屋市中川区)のそばにある「ラーメン専科 竜」。中日選手やファンをはじめ、相手チームや報道陣など、野球を愛する多くの人の胃袋を満たし、長年愛されてきたが、「引退」を決めた。
「竜」は1982年7月に開店。店主の吉田和雄さん(81)は当時40歳で、脱サラし、自宅マンションの1階にあるテナントを借りて妻の貴美子さん(77)と新たな道へ踏み出した。
商社マンだったとき、名古屋に移り住んだ和雄さん。海外赴任を断った後の転勤だったといい、「名古屋で何年か過ごしたあと、将来のことを考えていたとき、ラーメン屋をやろうってパッと思いついた」。
料理の経験はなく、貴美子さんは「まさかラーメン屋とは思わなかった。でも、本人の決意が固かった。やると言った以上、他人を雇ってやるわけにもいかないし、私も一緒に始めました」と話す。
最終戦前、中日監督が食べたのは…
強く印象に残っているのは、史上初めて同率首位同士が最終戦で決着をつけることになった1994年の「10・8決戦」だ。
セ・リーグ優勝をかけ、中日…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル