「馳浩は、言語明瞭、意味明瞭です」「やります政治家改革」「カネとどう付き合っていくかを分かりやすく説明」――。石川県の馳浩知事が新人議員時代の著書に記した一節だ。国際オリンピック委員会(IOC)の委員に対して内閣官房報償費(機密費)を使って贈り物をしたという発言を巡り、全面撤回後は沈黙を続ける。政治家の初志は、どこへ行ってしまったのだろうか。
17日の東京都内での発言後、知事は同日中に全面撤回。翌18、22日の記者対応は異様な状況だった。「五輪招致に関して、今後一切発言することはありません」「発言は全面的に撤回している」「答えは控える」など、計50回以上の「ゼロ回答」を繰り返した。
22日の県庁での会見では、そうした姿勢にしびれを切らした記者から「発言を撤回すれば、説明する責任もないのか」と問うても、渋い顔を見せはするが、再び同じような回答をした。
著書に「おかしなところは否定していくのが馳らしさ」とも
馳知事はプロレスラーとして…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル