吉川喬 原田達矢 島脇健史
2025年の大阪・関西万博への子どもたちの無料招待について、大阪府の吉村洋文知事は24日、報道陣の取材に「1回では(会場が広く)回れない。複数回行けるようになったらいい」と語り、複数回の実施に理解を求めた。
ただ、大阪府は1回目は府が負担するが、2回目以降は市町村側の負担とする方針を示していることから、高槻市の浜田剛史市長が「市町村で支出するのが妥当なのか賛否両論がある」と述べるなど、困惑も広がっている。
吉村知事はこの日、2回目以降の無料招待について「市町村に予算編成権があるから市町村長の判断」としたうえで、「できれば複数回」と話した。
入場者を増やすためかどうかについて問われると「数を増やすために無料招待したい、というのはない。あまりにもうがった見方ではないか」などと述べた。
大阪市の横山英幸市長も24日、報道陣の取材に「大阪市としても、新しいテクノロジーを世界に示す場であるとともに、子どもたちが未来を感じる場も重要視しているので、できるだけ多くの子どもたちがたくさん会場に行けるような制度をしていきたい」と話した。
入場者を増やすことにつながるのではないかという質問には「かけらも思っていなくて、びっくりした」。そのうえで「非常に広くてパビリオンも多く、1日で回れる会場ではない」と語った。
無料招待の対象は4歳から高校生までの計約102万人。1回目の費用は入場券の購入費など約20億円を見込んでいる。府と大阪市でつくる万博推進局は、2回目以降の無料招待を実施するかどうか市町村側に意向調査をしており、今月27日までに回答を求めている。(吉川喬、原田達矢、島脇健史)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル