障害者向けグループホーム(GH)で食材費を過大徴収していた大手運営会社「恵(めぐみ)」(本社・東京都)が運営する複数の社会福祉施設や事業所で、虚偽記録に基づいて実際よりも多くの診療報酬や障害福祉サービス等報酬を受給していた疑いがあることが関係自治体の調べでわかった。厚生労働省などは同社系列の各地の施設などで不正請求が行われていた可能性があるとみて調べている。
厚労省とともに調査している愛知県の監査関連資料によると、実際の勤務実態と異なる記録が確認された事業所の一つは、名古屋市緑区の「訪問看護ステーションMGK24」。元職員らから「行ってもいないのに訪問看護を週3回行ったことにしている」といった架空請求の告発が名古屋市に寄せられ、市は10月、立ち入り調査した。
市は調査で、移動支援と訪問看護という別々のサービスを同一人物に対して同じ時間帯に提供したとする記録や、訪問看護の時間帯が実態と異なる記録を確認した。それに基づき、実際よりも多くの診療報酬を受給していたことも確認した。
「虚偽」指摘の社内告発 「売上高に影響」と黙殺
市の調査に対し、MGK24の職員が「法人本部に虚偽記録の是正を訴えたが、売り上げに影響するからと取り合ってもらえなかった」などと社内告発が無視されたことを説明していたこともわかった。
愛知県内の恵系列の施設など…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル