日本大学アメリカンフットボール部の違法薬物事件で、警視庁は27日、大麻と認識しながら密売人から薬物を譲り受けたとして、3年生部員の藤津凜人容疑者(21)を麻薬特例法違反容疑で逮捕した。認否は明らかにしていない。逮捕された部員は3人目で、部内で大麻が蔓延(まんえん)していた可能性が強まった。
捜査関係者によると、藤津容疑者は今年、東京都内で2回にわたり、知人の密売人から大麻と認識しながら違法薬物を譲り受けた疑いがある。1回は無償、もう1回は有償で譲り受けたという。
日大アメフト部では、別の3年生部員(21)が寮の自室で覚醒剤成分を含む錠剤のかけらを合成麻薬と思って所持したとして、8月に麻薬取締法違反罪で起訴された。10月には、4年生部員(21)が大麻と認識しながら密売人から薬物を購入したとして麻薬特例法違反容疑で逮捕され、その後に略式起訴されて罰金30万円を納付した。
捜査関係者によると、3年生部員がX(旧ツイッター)で密売人に連絡をとり、4年生部員と現金を出し合って大麻を購入していたという。藤津容疑者の入手方法なども調べる。
日大の対応を検証する第三者委員会が10月に公表した調査報告書では、2人以外にも複数の部員が大麻を使用した可能性が指摘されていた。(福冨旅史、御船紗子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル