性教育の事実上の制約になっていると言われる、学習指導要領の小学校理科と中学校保健体育にある「はどめ規定」。1998年度の改訂時に盛り込まれた規定で、教育現場では「性交を教えてはならない」と捉えられている。
昨年10月の衆議院文部科学委員会で永岡桂子文科相(当時)は規定について、「撤廃することは考えておりません」と答弁した。若者や子どもへの性暴力が社会問題となり、性教育の必要性が認識されるなか、改めて注目を集めているこの規定は、どんな目的で作られたのか――。
今回、はどめ規定が導入された学習指導要領改訂に携わった中学校保健体育の教科調査官が朝日新聞の取材に応じた。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル