米軍輸送機オスプレイをめぐる最悪級の事故となった屋久島沖の墜落から約1週間。米軍は7日、事故に至った不具合の「根本的な原因は不明」としつつ、世界中で飛行を一時停止すると決めた。
オスプレイはヘリコプターのように垂直方向の離着陸やホバリングができるだけでなく、プロペラの向きを変え、飛行機のように高速で長距離を移動できる。米軍は世界で400機以上を運用し、兵站(へいたん)上も欠かせない軍用機だ。ただ、特異な設計は、これまで起きた重大事故との構造的な関連が指摘されてきた。
最近では2022年6月、米カリフォルニア州での墜落事故で5人が死亡した。23年7月に公表された調査報告書によると、パイロットや乗員にミスはなく、規則に従い通常の飛行をしていたところ「予期しない機械的故障」に見舞われた。クラッチの不具合が原因だったとも指摘されたが、この不具合について「根本的な原因は不明のままだ」との結論だった。
報告書は、「飛行を制御する…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル