自民党の派閥の裏金疑惑について、松野博一官房長官をはじめ多くの閣僚らは、会見や国会答弁で「お答えは差し控える」と繰り返し、説明を拒んでいる。「政治家はなぜ質問に答えないか」の著書がある福岡工業大の木下健准教授(政治学)は「一般市民の感覚とズレが広がるばかりだ」と指摘する。
自民議員が繰り返す二つの決まり文句
木下さんは、答弁の中で繰り返されている決まり文句に着目。まず、「捜査中なのでお答えできない」というパターンだ。
渦中の松野官房長官も会見で、「捜査が行われているものと承知しており、差し控える」と繰り返している。
木下さんは、「現時点ではどこまで立件されるか見えていないので、政治家は時間を稼いで捜査状況を見極め、ダメージを最小限にとどめたい。世論が落ち着くのを待っているのでしょう。問題の先延ばしです」と指摘する。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル