板倉大地
松村祥史国家公安委員長は14日の記者会見で、今年の全国の交通事故死者数が昨年を上回っていることを明らかにした。死者数は年末にかけ増加する傾向にあるという。松村氏は「飲酒運転の取り締まりなど対策の強化が必要だ」と述べた。
警察庁によると、今年の交通事故での死者数は12月13日時点で全国で2491人。前年の同時期よりも58人多い。死者数は昨年まで7年連続で減少していた。このままのペースでいけば8年ぶりの増加となる。
会見で松村委員長は増加の要因について、新型コロナウイルスが5月に感染症法上の5類に移行されたことに触れ、「経済活動が年々活性化してきている」と述べた。
今後について、暗くなる日の入り前後の時間帯に歩行者の事故が増加する可能性があると指摘。歩行者への反射材着用などの呼びかけや、飲酒運転の取り締まりなどを強化する必要があると指摘した。(板倉大地)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル