宮内庁次長に19日付で就任した黒田武一郎氏が25日、初めての定例会見に臨み、「(同庁次長は)大変責任の重い職務」とし「一日も早く職責を果たすことができるよう、努力を重ねなければと認識している」と抱負を語った。
黒田氏は打診を受けた際の心境を「正直驚いたと同時に、果たして自分が職責を果たすことができるかと不安に思った」とし、「誠心誠意、職務に当たるしかないと思い、お引き受けをさせて頂いた」と述べた。
天皇、皇后両陛下にあいさつをした際、天皇陛下からねぎらいを受けたといい、「大変ありがたく思うとともに、お言葉を胸に刻んで、任にあたりたいと思った」と述べた。
皇室の課題として、感染症対策に留意しつつ皇室の活動がつつがなく進むよう対処することや、皇室の方々の健康の維持を挙げた。
この日は初めて宮中祭祀(さいし)の「大正天皇例祭の儀」に参列し、「すごい緊張した。こういう風に連綿と時が紡がれていくのだなと強く感じた」と述べた。
黒田氏は1982年に旧自治省に入り、熊本県副知事や消防庁長官、総務事務次官などを歴任した。(多田晃子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル