能登半島地震で被災したのとじま水族館(石川県七尾市)は10日、飼育していたジンベエザメの2頭のうち、前日のオスの1頭に続き、メスの1頭も死んだと発表した。地震で設備が壊れ、水槽内の水質や水温など環境が悪化したことが原因とみている。
メスの「ハク」(体長4・9メートル)は、9日昼ごろにオスの「ハチベエ」(同4・6メートル)が死んでいるのが見つかった時点では、泳いでいる様子を職員が確認していたが、10日午後3時40分ごろ、水槽の底で沈んでいた。
同水族館では2010年8月に「ジンベエザメ館」を開館させて以来、常に1~2頭を飼育し、ハチベエとハクは22年9月から8、9頭目として飼育していた。他の7頭は体長が5メートルを超えると海にかえしていたという。
同館では現在、イルカ10頭、アシカ2頭、ペンギン35頭なども飼育している。一部は、福井県の水族館に「避難」させており、より良い飼育環境を求める対応を続けている。(長屋護)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル