能登半島地震で大きな被害を受けた地域に店舗を持つ大手コンビニ・ファミリーマートは、復旧へ奔走してきた。再開にこぎ着けた店がある一方、1カ月がたつ今も13店舗が休業したままだ。今回の地震特有の難しさが復旧を阻んでいるという。
被災からおよそ1カ月となる31日、石川県輪島市の「輪島横地町店」が営業再開を果たした。
本部社員約10人が応援に駆けつけ、パンやペットボトル、菓子などを棚に陳列。午前10時半ごろ、再開して初めての利用客がおにぎりなどを買い求めた。
車で20分ほどかけて来たという高齢の女性は「避難生活ではなかなか食べられない、変わった物が食べたかった」と笑顔をみせた。
ただ、店の経営者やアルバイト、パートらは避難所生活や2次避難をしており、1日数時間の限定的な営業になる。断水が続いているため、「ファミチキ」などのホットスナックやコーヒーは販売できない。
それでも漁業の男性(45)は「コンビニが1軒でもあいていると安心する」。被災した知人の家の様子を見にきたところ「営業中」の貼り紙を目にして来店した。「1カ月間、お米を食べるのすら難しかったので、ありがたい」。住んでいる能登町のコンビニはまだ閉店したままといい、営業再開を待ち望んでいると話した。
地震発生からファミマはどう動いたのか。
同社では震度5強以上が起き…
※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル