座小田英史 伊藤隆太郎
農林水産省が豚やイノシシの伝染病、アフリカ豚熱(ASF)侵入への警戒感を強めている。中国などアジアのほぼ全域で感染が拡大し、韓国では昨年末、九州に近い釜山で確認された。国内で感染が確認されたことはなく、10日の春節(旧正月)にあわせた大型連休も迎え、空港や港では水際対策が強化されている。
ASFは、人には感染しないが、豚やイノシシが感染すると致死率はほぼ100%とされ、有効なワクチンはない。
農水省によると、アジアでは2018年に中国で発生。飼育豚が死亡と殺処分で4割減り、豚肉価格は2倍以上になったという。韓国では19年に北部で確認され、南部の釜山まで拡大。九州へ向かうフェリーターミナル近くでも、野生のイノシシの感染が複数確認されており、現在、急激に広がっているという。
ウイルスは人に付着しても移…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル