熊本県苓北(れいほく)町の地層から見つかった化石が、肉食恐竜ティラノサウルス科のあごの骨の一部であることが、同県天草市立御所浦白亜紀資料館と福井県立恐竜博物館の調査でわかった。国内で同科の骨の発見は初めて。骨の形状から全長8~9メートルとみられ、新種の可能性もあるという。
両館が15日に発表した。歯を支える下あごの骨(歯骨)と歯の根元で、白亜紀後期(約7400万年前)の地層から2014年10月の調査で見つかった。
CT装置で詳しく調べたところ、左右の歯骨の一部が重なり合っているものだとわかった。長さは左歯骨が約14センチ、右歯骨が約17センチで、深さはいずれも約8センチ。あごのつくりや歯の断面が丸みを帯びていることなどから、ティラノサウルス科と判断した。左歯骨は、歯根や生え替わり用の歯なども確認できた。
恐竜博物館によると、これま…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル