少子化に歯止めがかからない。コロナ禍で結婚する人が減ったことが一つの要因だ。コロナ禍から「平時」に移りつつある2023年も婚姻数が大きく減ったことで、専門家は出生数も減少傾向が続くとみる。
速報値ベースで出生数が100万人を切ったのは2017年。その5年後の22年には80万人を割った。特徴的だったのは、1~2%程度だった減り幅が、3~5%程度に増したことだ。今回公表された出生数75万8631人は、前年比で5・1%減。減少スピードは衰えていない。
背景の一つが婚姻数の大幅な減少だ。日本では、結婚と出産の結びつきが強いとされている。
コロナ禍だった20年の婚姻数は、前年比7万8069組減の53万7583組。12・7%減と落ち込んだ。厚生労働省は当時、新たな元号に合わせた前年の「令和婚」の反動も要因として挙げたが、その時からコロナ禍の影響が指摘されていた。
続く21年も婚姻数は4・3…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル