京都アニメーションの放火殺人事件で犠牲になった36人を追悼するファン向けのお別れ会が3日、京都市左京区の市勧業館「みやこめっせ」で始まった。会場には、京アニ作品の舞台のモデルとなった出町桝形(ますがた)商店街(京都市上京区)を「心のふるさと」と呼ぶ男性の姿もあった。
「素晴らしい作品をつくってくれてありがとうございます。これからも一生、京都アニメーションの作品を大事にしていきます」
名古屋市千種区の会社員、宮本聖(さとる)さん(26)は喪服に身を包んで祭壇に向かい、心の中で感謝の気持ちを言葉にした。目を閉じて30秒ほど手を合わせると、涙がこぼれた。
京アニが制作したアニメ「たまこまーけっと」の大ファン。同作は餅屋の娘の高校生・北白川たまこと「うさぎ山商店街」の人たちが繰り広げる日常をコミカルに描く。舞台のモデルになったのが出町桝形商店街だ。宮本さんはファンの絆を深め、「聖地」である商店街を盛り上げようと、ファン有志のイベントを開いてきた。
京アニ作品の熱烈なファンにな…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル